音波を用いた大気と土壌空気の連続性の評価は十分に検討されていない.本研究では,共鳴を利用して試料表面のインピーダンスを測定し,試料を質点で近似して試料の連続空気量と通気係数を推定した.砂,ガラスビーズを用い,音響試験とあわせて通気試験を行い,推定値と比較した.その結果,インピーダンス測定によって砂充填試料の連続空気量を精度よく推定できること,従来の三相分布を求める方法と組み合わせることで,連続空気と封入空気を分離できることが分かった.また,連続空気を質点で近似する方法は 20 cm3 程度の連続空気量に対して有効であることが分かった.通気係数に関して,通気試験の結果との比較から,インピーダンス測定によって試料の片面を通じて大気と連続した気相の通気係数を求めることができることが分かった.