土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
宮城県の塩害と対策
宮内 敏郎
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2015 年 129 巻 p. 19-21

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抄録
宮城県内の感潮河川の河口域,潟湖周辺,海岸干拓地にかつて多発していた塩害は,ほ場整備事業やかんがい排水事業などによる対策で大幅に改善した.しかし,東日本太平洋沖地震は,巨大津波と地盤沈下(0.3 ∼ 0.8 m)を誘発し,土壌の海水汚染のみならず地下水環境をも悪化させた.そして,従前の塩害対策完了地にも再対策が必要になった.本稿では震災前の事例に加え,震災後に宮城県が採用した塩害対策の基本案についても紹介する.
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© 2015 土壌物理学会
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