土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
Evaluation of Two Soil Water Retention Models for the Prediction of Hydraulic Conductivity of Daisen Kuroboku (Volcanic Ash) Soil
S. Abenney-MicksonT. MiuraYomota A.
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 74 巻 p. 17-27

詳細
抄録
土壌の不飽和透水係数の測定は難しく,より簡単に測定できる土壌水分特性曲線から推定する方法が良く用いられている。しかし,クロボクのような団粒化して孔隙が発達した土壌では,土壌水分特性曲線を表すのに一般に川いられているvan Genuchtenの関数ではうまく表現できないため,大きな誤差が生じる場合がある。本論文では,孔隙が発達したh壌の保水特性を表現するためDurnerにより改良された multimodal retention modelと van Genuchten の unimodal retention modelの両方法で大山クロボクの土壌水分特性曲線を表現し,Mualemのみ法により不飽和透水係数を推定した。両モデルによる結果を比較すると,曲線の形状やunimodal retention modelで見られた不合理な箇所がmultimodal retention modelでは改善されていること等が分かった。
著者関連情報
© 1996 土壌物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top