土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
流量が湛水流下過程の硝酸性窒素除去機能に及ぼす影響 一湛水土壌系の硝酸性窒素除去試験と解析2-
田渕 俊雄黒田 久雄池野辺 明子平野 真弓
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2005 年 99 巻 p. 73-83

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抄録
流入水量を 3 段階に変えて流下過程の硝酸性窒素除去への影響を調べた。第I ステージでは流入水量を 0.040 m d-1として,第IIステージではその 2 倍の 0.073 m d-1,第Ⅲステージでは 4 倍の 0.136 m d-1 に増やした。この流量増大によって流入水が試験区を通過する時間は第Iステージの 26.3 時間から第Ⅱ 16.5 時間,第Ⅲ 9.0 時間へと短くなった。流入水量の増大とともに流出水の硝酸性窒素濃度は増大した。流下過程の硝酸性窒素濃度の低下量も流量の変化に応じて変化した。除去係数aは時刻変動をしたが,その日平均値は 0.032 m d-1 でほぼ一定であった。
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© 2005 土壌物理学会
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