日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
ストーマケア相談室における相談内容の分析―ストーマリハビリテーションの盲点は何か―
判澤 恵
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 11 巻 1 号 p. 27-33

詳細
抄録

 1987年2月から1993年8月までの間にストーマ装具販売店で行っているストーマケア相談室における相談内容を分析した。来訪者は155名でコロストーマ106例(66.3%),イレオストーマ5例(3.1%),尿路系ストーマ43例(26.9%),その他6例であった。
 来訪理由は①排泄物の洩れ44名(21.9%),②装具の選択42名(20.9%),③スキンケア27名(13.4%)などが多かった。
 来訪者の56.8%が術後1年未満で相談内容は局所管理に関して,術後3年以上経過例では腸脱出,傍ストーマヘルニアなど晩期合併症が主であった。以上の結果から①退院指導の徹底,②退院後のフォローアップの充実を図るなどの重要性を認識した。

著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top