日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
症例報告
ストーマに癌が再発しケアに難渋した一例
竹山 智弥伊野 キクエ近藤 美知子中島 進山口 孝治細井 英雄西山 潔
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1996 年 12 巻 1 号 p. 51-56

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抄録

 ストーマに癌が再発し、腹壁・腹膜にも播種性の転移をしていたため、ストーマが再造設できず、また癌の進行に伴い、ストーマ及び周囲の腹壁が変形していくため、ケアに難渋した症例を体験した。
 この症例に対し、病棟とストーマ外来で提携し、継続的に関わった。ストーマ外来ではストーマの変形に合わせ、ゲージの変更や装具を皮膚保護剤の柔らかいワンピースに変更する等、セルフケア可能な方法を工夫していった。病棟では、腸閉塞で排便がほとんどなかったため、スキンケアを重視し、スキントラブルを予防することで終末期をできるだけ安楽に過ごせる工夫をした。

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