日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
二品系ストーマ装具における嵌合方式の重要性―新しいツーピースシステムの試用成績から―
作間 久美佐治 重豊原田 俊子進藤 勝久
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1996 年 12 巻 1 号 p. 7-14

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抄録
 二品系ストーマ装具の特長は面板を数日間連用して装着し,その間TPOに合わせて各種ストーマ袋の交換が可能な点である。今回,コロプラスト社が開発したダブルロック方式の嵌合部の有用性を,49例のオストメイトで評価した結果,①ロックリング部を採便/尿袋に移したことによるセルフプレートの柔軟性及び装着感の向上が認められた。②操作方法に慣れれば,採便/尿袋の着脱は簡便で,しかも安全であることが確認された。③装具装着後の全体評価は高く,継続使用の希望も多く,有用性は高いと考えられた。従って,このダブルロック方式は,はめ易く,外れにくく,しかも外し易いという嵌合部に求められる条件を満たしていると言える。
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