日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
第17回学会シンポジウム[ストーマリハビリテーション―今世紀の総括と今後の展望]
尿路変更手術の手術術式とQuality of Life の検討
丸岡 正幸長山 忠雄
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キーワード: 尿路変更手術, 外科手術, QOL
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2000 年 16 巻 1 号 p. 27-34

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抄録
 尿路変更手術は浸潤性膀胱癌では治療上必要不可欠の手術であり、他臓器の癌が尿路に浸潤移転したために行う尿路変更手術もある。尿路変更術を受けた例はその管理を生涯続けるので、少しでもQuality of life(QOL)を高くする努力は医療者にとり必要である。回腸導管は長期間安全にストーマ管理が可能である。尿管皮膚瘻は無カテーテル尿管皮膚瘻術式を全例に試みているが、有カテーテルとなる症例も存在する。有カテーテル例では長期留置α型カテーテルが無カテーテルに次いでQOLが良い。またカテーテル留置例はウイング型固定盤を用いQOLを高めている。尿管ステント留置例はQOLが高く、経皮的腎瘻造設術も生命予後からは優秀な治療手段である。
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