抄録
本研究はオストメイトの性問題に対する看護師のアプローチの構造を明らかにすることを目的に、ストーマケアに携わる看護師10名を対象に半構成的面接法を用いて収集したデータを内容分析した。その結果、看護師は《予測的アプローチ》、《応答アプローチ》、《継続的アプローチ》、《協働的アプローチ》を行っており、これらは正と負の両方向性を有していた。アプローチの方向は、【性問題へのアプローチに対するタブー視】、【オストメイトの特性による性問題の重要性のランク付け】、【性問題に対する関心の低さ】、【性の未熟さ】、【性問題へのアプローチに対する苦手意識】、【オストメイトからの相談の有無】によって決定していた。