抄録
潰瘍性大腸炎に対し分割手術を受けた4例に、人工肛門指導と食事指導を行った上で、1.術後の栄養・食事状況を調べ 2.空置的回腸人工肛門からの栄養喪失を推定した。体重・上腕計測、排泄物中ブドウ糖測定、食事調査、所要エネルギー量算出、食事全般の面接を4時点で行った。空置人工肛門からのブドウ糖排泄の中央値は、288mg/DL(範囲167~423mg/DL)であり、回腸末端の中央値28 mg/DL(範囲45~70 mg/DL)に比して高く、排泄量も増していたことからエネルギー喪失が示唆された。栄養状態が維持された例は、喪失量を補填する食事量を確保していたと考えられた。