抄録
726人のオストメイトヘのアンケート調査(特に現在の悩みについて)の結果を報告した。個人個人により順位付けされた悩みの頻度,さらにdynamic rehabilitationの考え方のもとに術後経過期間と悩みの関係を検討した結果,全期間を通じて最も多い悩みは,将来の健康と病気の再発であった。5年以上経過例に対して精神的負担の軽減を計ることの必要性が示された。また,全ての悩みが経時的に減少の傾向をみせるが,10年以降も80%以上の人がなんらかの悩みをもっており,長期にわたるそれぞれの悩みのdynamic rehabilitationが重要であると考えられた。