抄録
ウロストメイトの中には快適な睡眠を得る目的で就寝時にドレナージを行っている場合があるが,その多くは許容量が2500mlの閉鎖式蓄尿袋を用いている。しかし,これはベッドサイドに吊すように設計されているため,家庭では布団を重ね高くし落差をつけたり,ベッドを使用しなければならない。さらに,ドレナージチューブが引っ張られ,寝返りの邪魔になったり,接続がはずれる等不眠の原因となっていることもある。今回これらの問題で不眠を訴えたウロストメイトにインケア・レッグバッグシステムを使用した。これは身体と密着し,体動の邪魔にならないよう右下腿に装着した。この結果,寝返りが自由で,夜間の覚醒がなく熟睡感が得られた。