日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
ウロストメイトの快適な睡眠の工夫 インケア・レッグバックの活用
尾崎 晴美瓢子 喜代美大木 繁男
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1991 年 7 巻 1 号 p. 31-35

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抄録
 ウロストメイトの中には快適な睡眠を得る目的で就寝時にドレナージを行っている場合があるが,その多くは許容量が2500mlの閉鎖式蓄尿袋を用いている。しかし,これはベッドサイドに吊すように設計されているため,家庭では布団を重ね高くし落差をつけたり,ベッドを使用しなければならない。さらに,ドレナージチューブが引っ張られ,寝返りの邪魔になったり,接続がはずれる等不眠の原因となっていることもある。今回これらの問題で不眠を訴えたウロストメイトにインケア・レッグバッグシステムを使用した。これは身体と密着し,体動の邪魔にならないよう右下腿に装着した。この結果,寝返りが自由で,夜間の覚醒がなく熟睡感が得られた。
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