日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
緊急手術で一時的回腸瘻造設術を施行した患者のストーマ管理に関する問題点
高橋 弘美鈴木 俊子高瀬 チエ伊藤 いさを山田 富子鈴木 頼子富沢 弥生當間 ちやこ乾 紀子舟山 裕士佐々木 巌松野 正紀
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1992 年 8 巻 2 号 p. 41-45

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抄録
 種々の術後合併症のため緊急手術で一時的回腸瘻造設を施行した患者のストーマ管理の問題点について検討した。
 マーキングとinformed consentを行った症例ではストーマ位置の問題やトラブルが少なく, 自立も速やかであった。スキントラブルの背景要因にはストーマの変形と創部からの多量な浸出液が考えられた。その管理に対して術後早期にはサージドレーンオープントップ®が有効であった。
 以上のように回腸瘻造設患者の術前,術後の管理には可能な限り術前にinformed consentとストーマサイトマーキングを行うことが望ましく,症例の状態にあわせた装具の工夫が必要であると考えられた。
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