日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
CT画像によるParastomal Herniaの検討
門脇 淳伊藤 允北 順二根本 猛彦金子 幸雄石川 邦文小暮 洋暉田島 芳雄
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1993 年 9 巻 1 号 p. 23-28

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抄録
 parastomal hernia の診断は従来は臨床症状と局所所見を中心に行われてきており,通常その頻度は7~20%程度とされている。ここでは,より客観的で簡便な方法として,ストーマ部のCT画像を用いる方法を考案し,46例について検討した。結果は,ヘルニアの頻度は全症例の30%で従来の方法よりも高頻度にparastomal herniaを発見した。また,ヘルニアは腹直筋肉にストーマが造設されている場合には全症例の8.4%で,頻度が少なかった。このことから,術前のストーマサイトマーキングが極めて重要であることが再確認された。
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