皮膚保護剤を使用し1年以上観察しえた113例の消化器ストーマ患者における皮膚保護剤貼付部の皮膚管理状況の経時的変化を検討し,以下の結果を得た。
1)皮膚変化を全くしめさないものは術後早期から極めて少なく,その割合は経時的に増加した。
2)皮膚変化の種類によりその発生状況は異なっていた。
以上により,皮膚保護剤によっても完璧な皮膚管理を期待することは出来ず,また皮膚保護剤により引き起こされる皮膚変化は質的にも量的(変化の広がり)にも動的な変化をしめし,ある一時点で皮膚保護剤を評価することはできないことが示された。
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