日本蚕糸学会 学術講演会 講演要旨集
日本蚕糸学会第73回学術講演会
セッションID: 429
会議情報

クワ葉に含まれる粘性多糖の構造と組織局在性
*片山 寿人, 木田 綾子, 新田 育朗, 宮田 清司, 古澤 壽治, 杉村 順夫, 高野 良, 亀井 加恵子, 原 三郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
クワ葉には多量の水溶性の粘性多糖が含まれており、その主成分は酸性多糖であることを報告している。本発表では、この酸性多糖の構造及び組織内の分布について言及する。酸性多糖類の糖組成は、ラムノース(Rha)、グルコース(Glc)、ガラクトース(Gal)、ガラクツロン酸(GalA)、グルクロン酸(GlcA)であり、その量比は、Rha:Gal:Glc:GalA:GlcA=7:1:3:7:7であった。また、酸性多糖類のメチル化分析により、その主要な構成糖は、[→2,3)Rha (1→]:[→4)Gal/GalA( 1→]:[Gal/GalA(1→]:[→4)Glc/GlcA( 1→]:[Glc/GlcA (1→]=2:1:1:1:1であった。これらの分析結果から、クワ葉に含まれる主成分の多糖は、5種類の単糖からなるヘテロ酸性多糖で、その構造として3タイプの基本型が推定された。一方、酸性多糖の組織内分布を調べるために、精製した酸性多糖の抗血清を得た。免疫組織染色の観察から、この酸性多糖は一部の表皮細胞に特異的に局在化していた。また電顕観察から、繊維状構造物がこの細胞内には充満していた。
著者関連情報
© 2003 社団法人 日本蚕糸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top