表面科学
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貴金属単結晶の電極触媒特性
古屋 長一
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1990 年 11 巻 1 号 p. 2-7

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抄録

貴金属である白金とイリジウム単結晶を電極として用い, 表面原子の配列状態と触媒作用に関して明らかになっていることを記述した。
白金及びイリジウム単結晶の種々の高指数面から得られたボルタモグラムより, 目的としたテラス, ステップ, キンク構造を持つ単結晶面が容易に得られることおよび水素吸着状態は表面原子の配位数に依存することを述べた。
種々のテラス, ステップ, キンク構造を持つ白金単結晶電極上におけるメタノール, ホルムアルデヒド, 及びギ酸の酸化反応に対する触媒作用は, いずれも (111) テラスを持ちキンク構造を持つ面が最大活性を示し, (100) テラスを持つ表面が最小活性となる。これらの表面での触媒作用の違いは約1,000倍にも達し, 表面配列状態は触媒作用に大きな影響をあたえる。

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© 社団法人 日本表面科学会
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