触媒は, スウェーデンの化学者Berzeliusが1835年に触媒作用の定義づけを行って以来, 化学工業分野で, 生産量の増加, 新製品開発, 省エネルギー等の観点から化学工業の鍵となっている。
-方, 生活関連機器に, どの程度, 触媒が応用されて来たかを顧みると, 浄水器用触媒, ストーブ用の点火ヒーター, 触媒カイロが昭和30年代から実用化され出した。
また, 昭和50年代の初頭から, 折からの公害ブームが一巡し, 家庭用の燃焼器, 調理器に環境保全用触媒や自己浄化型触媒が採用され, ブームとなった。
それ以来, 触媒を応用したヘヤーカーラー, CA青果物保鮮装置, 電子厨芥処理装置等が次々と製品化され, 好評であった。触媒は, 生活関連機器にとっても, 機器の小型化, 高性能化, 高信頼性化等を保証する重要な手段と必須部品となっている。この代表的な触媒応用家電製品を概観する。
抄録全体を表示