表面科学
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高温超伝導における2次元電子系の役割
木名瀬 亘
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1991 年 12 巻 3 号 p. 151-156

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抄録

高温超伝導体において,その変調構造に注目して,それが強誘電体における不整合相の発現に類似しているので,その機構の説明に用いた2次元電子格子系のモデルにより種々の性質を説明する。とくに,この2次元電子格子系のMadelungエネルギーは1~2eVの値をもち,通常の格子振動エネルギーの数十meVよりはるかに大きく,この強い電子と分極の相関は高温超伝導の発生に有利と考えられる。なお,この2次元電子格子系の安定性により酸素欠陥と超伝導性,変調構造の方向性などについて議論する。

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© 社団法人 日本表面科学会
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