計算機の出力は,マルチメディアなどのように人が理解しやすい形に進化した.しかし,計算機への入力は,いまだにキーボードとマウスが主流であり,人に分かりやすいものとは言い難い.使いやすいシステムの実現には,出力の高度化のみならず,入力の高度化も必要である.筆者らは,オフィスやエンジニアリング環境で使われる将来型の対話環境として,机全体を計算機との対話の場とすることを検討している.そのような机型の対話環境をインタラクティブデスク(InteractiveDESK)と名付けた.本報告では,インタラクティブデスクの特徴的な機能である.(1)異種入力手段の使い分け支援,(2)現実物を用いたファイルの分類/検索について述べる.インタラクティブデスクは,それらを実現するため,利用者の実世界での操作に積極的に反応する.