1996 年 13 巻 3 号 p. 3_220-3_229
次世代ヒューマンインターフェイスの有力な候補の1つとしてマルチモーダルインターフェイスが注目されている.マルチモーダルインターフェイスでは,通常の仮想現実とは異なり,HMD (Head Mounted Display)やデータグローブなどの装具を必要としない.我々は,マルチモーダルインターフェイスのプラットフォームとなるMAIを試作した.マルチモーダルプラットフォームで基礎となる技術は,身振りの認識技術と音声の認識と合成の技術である.これらの技術をそれ自身のために用いるのではなく,あくまでも,人とコンピュータとのインタラクションのために用いる.この目的のため,マルチモーダルプラットフォームで必要となるシステムの設計理念を明らかにし,それに基づくシステムを試作した.さらに,いくつかの簡単な応用例に対する評価を行なった.その結果,このアプローチではフィードバックの取り方が極めて重要であることが分かった.