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Print ISSN : 0289-6540
「計算=編集」パラダイムに基づく例からのプログラミング
萩谷 昌己白取 知樹
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1996 年 13 巻 3 号 p. 3_256-3_270

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抄録

計算トレースをもとにした例からのプログラミング(Programming by Example, PBE)は,トレースを自然に記述,編集できる対話的な環境を提供することが困難であるがゆえに,従来の研究でも実用的なものになるまでには至らなかった.本研究では,計算トレースによるPBEを実現するために,新しく「計算=編集」パラダイム(Computing-As-Editing Paradigm, CAEP)を提案する.またCAEPに基づくBoomborg-Keisanと呼ばれるアプリケーションを実装し,この上でPBEシステムを実現した.本システムでは,トレースは制約概念に基づく二次元的な言語を用いて記述される.本論文では,新しく繰り返し制約を導入し,トレースを一般的なプログラムに汎化するための規則をトレース上の制約として扱うことを可能にした.繰り返し制約は,繰り返しの先頭とその次のパターンを指定するだけで,ある増分に従った繰り返しを実現することを可能にしている.本論文では,条件分岐を含む複雑な繰り返しを同様の方法で実現するための推論アルゴリズムの提案もおこなう.

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© 1996, 日本ソフトウェア科学会
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