1996 年 13 巻 5 号 p. 5_371-5_386
近年のコンピュータの普及に伴うユーザの多様化,およびソフトウェアの多機能化に伴い,ユーザが必要な機能を容易に使えるよう支援するヘルプシステムが重要になってきている.しかし従来のヘルプシステムでは,ユーザの置かれている状況や個々のユーザの特質が考慮されておらず,場合に応じた適切な支援を行うことができない.本稿では,テキストエディタにおける機能/対象/操作の3要素による専門領域の知識の表現を用いたヘルプシステムの構築手法を提案し,これに基づいたEmacsエディタ上の能動的ヘルプシステムEhelpについて述べる.また,Ehelpを用いたユーザ実験の結果に基づき,構築手法の評価を行う.