我々は対話的証明支援系Coqに対して,対話的修正機構という,既存の証明済みの体系に対する拡張をサポートする機構の提案を行った.提案した機構では,宣言した帰納型に対する新しい構成子の追加を可能としていた.しかし,この機構では既存の構成子や型,関数に対する新たなパラメータの追加は不可能であった.
本論文では,レコードに対して新たなフィールドを追加する手法と,その場合のCoqにおける型システムの制限について分析する.この手法は,レコードだけでなく,構築子や関数に対するパラメータの追加も可能とするが,その場合の問題点についても述べる.