コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
IoT時代を担う次世代の暗号方式に対する安全性評価のための衝突型攻撃演習の開発
野上 保之日下 卓也小林 航也橋本 優太
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 36 巻 1 号 p. 95-100

詳細
抄録

あらゆるデバイスがインターネットを介して繋がるIoT時代において,我々はそれらデバイスの利用により大きな利便性を享受できる一方,第三者からの攻撃を意識している利用者は決して多くはない.利用者がそういった意識を持つことはもちろん有意義なことであるが,それらデバイスを提供する側の人間は,より一層専門的な知識と意識付けが必要である.とりわけ,情報系の学部生など,エンジニアや研究者として第一線での活躍を目指す人材においてその必要性が顕著であり,「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成プログラム」であるenPiTでは,学部生に最先端の情報技術を学ぶ機会を提供し,社会の具体的な課題に対する解決力を身に付けた人材の育成を目指している.本稿では岡山大学で行われたenPiT-Security先進PBL演習Gの取り組みを紹介し,受講生の感想を踏まえて演習の有用性や改善の余地について述べる.

著者関連情報
© 2019, 日本ソフトウェア科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top