コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
ターゲット内に両端が存在するスワイプジェスチャの設計と評価
八箇 恭平礒本 俊弥志築 文太郎高橋 伸
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2020 年 37 巻 4 号 p. 4_50-4_63

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抄録

タッチ入力には,入力語彙が限られているという問題が存在する.この問題を解決するために,本研究では新たなジェスチャとしてターゲット内スワイプを設計した.本操作は,ターゲットに対するスワイプのうち,スワイプの両端がターゲット内となるジェスチャである.我々は,ターゲット内スワイプの実用可能性を調べるために3つの実験を行った.これらの結果から,ユーザがターゲットに対してスワイプを行った時に偶発的にターゲット内スワイプが発生する確率は0.8%であり,またターゲット内スワイプの成功率は96.7%であった.さらに,我々はターゲットに対するタップとターゲット内スワイプの識別可能性について調査した結果,97.4%の確率で両者を識別できることが分かった.

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© 2020, 日本ソフトウェア科学会
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