社会福祉学
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ソーシャルワーク理論における状況概念の系譜およびその概念化,理論化に向けての課題 : アメリカの理論動向を中心として
窄山 太
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2012 年 53 巻 2 号 p. 57-68

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抄録
本論文ではソーシャルワーク理論における状況概念の系譜およびその概念化,理論化に向けての課題を考察した.特にアメリカのソーシャルワーク専門誌や専門図書から「状況の中の人」等をテーマとする文献を抽出し検討した.結果,状況概念の検討は,(1)社会志向期,(2)心理社会志向期,(3)第1中間期,(4)状況志向期,(5)第2中間期,(6)復権に向けた再考期,の6つの時期に区分されることを見いだした.そして,この系譜では,状況概念の重要性が認められてきたにもかかわらず,定義が曖昧であり,また概念モデルが古いと批判されていたことを確認した.こうした点から,今後の検討では概念を明確に定義することおよび実証的な観点からの研究を加えることが課題であると結論づけた.また,本研究を通して,状況概念はこのような批判や課題はあったとしても,ソーシャルワークの焦点を検討するうえで重要な概念であることを確認した.
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© 2012 一般社団法人 日本社会福祉学会
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