2019 年 59 巻 4 号 p. 54-66
本研究は,「配置型」「派遣型」の両方を経験し活動しているスクールソーシャルワーカー(SSWer)4名にインタビューを行い,意識はどう変容するのか,配置形態の違いによって支援プロセスはどう違うのかを,TEAを用いて明らかにする.その結果わかったことは次の3点である.①〈学級崩壊や虐待されて暴れる子どもとの出会い〉,〈SSWerが主導的に活動すること〉,〈子どもに直接助言しSOSの出し方を教えること〉という分岐点を4名が「配置型」勤務の際に経験していること.②〈学校や子どもを他機関とつなぐこと〉は,配置形態に関係なく経験すること.③「派遣型」では〈配置形態のジレンマ〉を感じるようになり,現場への直接的支援や教師との協働がより可能な「配置型」の重要性を認識するようになることなどが明らかになった.本研究では,SSWerの支援は配置形態により質的違いがあり,子どもとその環境への直接的支援や学校・地域との協働が重要であることが示唆された.