社会福祉学
Online ISSN : 2424-2608
Print ISSN : 0911-0232
論文
大都市における高齢者の孤立予防を目的としたコミュニティカフェの特性――利用要因および利用に伴う変化に焦点を当てて――
村社 卓
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2019 年 60 巻 2 号 p. 78-90

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抄録

地域社会からの孤立防止のため,高齢者が社会とのつながりを失わない取り組みの推進が期待されている.本研究の目的は,大都市における高齢者の孤立予防を目的としたコミュニティカフェの特性の明確化である.特に,利用要因および利用に伴う感情と行動の変化に着目し,定性的データを用いて,実証的,構造的に明らかにする.研究方法は定性的研究法である.データは参与観察とインタビューにより収集し,分析には定性的コーディングを用いた.分析の結果,「カフェ」の利用要因は{入りやすい}{信用できる}{安心できる}{要求が満たされる}であり,さらに利用によって高齢者は{参加が楽しくなる}{緩くつながり続ける}ことが明らかにされた.上記の詳細から,「カフェ」の特性は,「声かけ,同年代による対応,そして専門職の協力により,高齢者はおしゃべりしながら健康を確認でき,必要に応じて支援につながることができる」と定義できた.

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© 2019 一般社団法人 日本社会福祉学会
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