高齢者ケアにおける外国人就労者のための教育的支援の現状を明らかにするため,大阪府内12機関の介護サービス事業所(施設)の教育担当者に半構造化インタビューを行った.調査では,外国人就労者のために介護業務内で行われる個別ケア教育(OJT含め)に焦点を当てて聴き取りを行った.入職時からの段階的支援の推移に応じた実施状況と課題状況を明らかにし,今後の組織における教育的課題について抽出した.チームケアを通して異文化理解を深め相互にエンパワメントされる人間関係の形成と組織的な土壌づくりが求められる現状であった.また,日本語能力に応じた配慮負担の軽減につながるチームケアや教育プログラム等の検討が求められる現状でもあった.本研究において,外国人就労者を含め,多様なコンピテンシーをもつ人材に対して組織的な人材教育機能の強化に向けた課題と更なる検討の必要性が明らかになった.