抄録
ケロイドに対する治療で,最も有用であるとされる手術と術後放射線治療の併用療法においてもプロトコルや結果は施設によってさまざまである。治療法を評価するには統一したスケールで評価することが望ましい。そこでわれわれは客観的因子と主観的因子に着目し,簡便なスケールを作成した。客観的因子として赤み,硬結,隆起を,主観的因子として掻痒,疼痛を用い,各項目を点数化し,総合点数にて治療結果の評価を行った。34ケロイド(22症例)を対象とし,われわれのスケールを用いた術後2年時点での治療成績評価では17.6%(6ケロイド)の再発率であった。
術後6ヵ月で全項目0点 excellent となった15ケロイドで再発をきたしたものはなかった。またいわゆる再発兆候は術後1年以内に生じ,以降の制御の可否が最終結果の良し悪しを決定した。半年ごとに評価を行うことで結果は時期によって変化することが明らかとなり,評価時期の統一の重要性が感じられた。