創傷
Online ISSN : 1884-880X
ISSN-L : 1884-880X
原著
重症下肢虚血に対する形成外科による bypass 術の治療戦略
綾部 忍吉本 聖永松 正代
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2012 年 3 巻 1 号 p. 13-18

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抄録
重症下肢虚血 (Critical Limb Ischemia : 以下CLI) は末梢動脈病変の最も重症化したものである。CLIは死亡率・切断率ともに高く,すみやかな治療が必要とされる。血行再建法としてバイパス術や経皮的血管形成術 (Percutaneous Transluminal Angioplasty : 以下PTA) などが一般的に行われている。しかし,CLIに対する最適な血行再建法に関して明確な基準はなく,判断に迷うことが少なくない。また,ほとんどの症例でなんらかの合併症を有し,透析患者も多く,他科医師・コメディカルとの協力の下でのチーム医療が必要とされる。そのような経緯で,当院では2009年に形成外科が中心となり創傷治療センターを開設した。チームでアルゴリズムを共有することにより円滑に治療を進めることができた。
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© 2012 一般社団法人 日本創傷外科学会
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