創傷
Online ISSN : 1884-880X
ISSN-L : 1884-880X
原著
顕微鏡を用いた低侵襲な陥入爪手術
矢部 哲司
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2012 年 3 巻 1 号 p. 8-12

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抄録
陥入爪の治療にはさまざまな方法が報告されている。手術治療の目的は確実に爪母を除去することであり,低侵襲が望まれる。今回,顕微鏡下に低侵襲に爪母を切除する方法を考案したので,報告する。117症例,132趾,181部位に本法を施行した。再発や爪棘形成は認めず,約 2 週間で創は治癒した。本法は従来の手術法と比べ低侵襲なため,ダウンタイムは短縮し,術後の疼痛も軽減した。陥入爪の治療法の1つとして有用と思われる。
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© 2012 一般社団法人 日本創傷外科学会
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