創傷
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特集1:陥入爪治療のこだわり
巻き爪の手術療法
宮島 哲
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2012 年 3 巻 4 号 p. 160-166

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抄録

巻き爪症例に対して,小坂らの術式 (1999年,日形会誌) を用いた手術を施行した。 2000年4月から2011年3月までの12年間に手術を施行した68症例125趾中, 6ヵ月以上経過観察できた60症例111趾を対象とした。
術後成績は, 爪変形もなく疼痛等の症状がないものは79趾 (71%), 軽度爪変形を残したが症状が軽快したものは16趾 (14%) で, 改善を認めたものは85% であった。 また陥入爪変形が生じたものは12趾 (11%) で, 再発を生じたものは3症例5趾 (4%) であった。 本手術法は85% の改善を認め, 有用な術式と考える。 down time が長いという短所があるが, 治療効果が良好であるので, 症例を選べば手術療法も有用と考える。

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© 2012 一般社団法人 日本創傷外科学会
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