創傷
Online ISSN : 1884-880X
ISSN-L : 1884-880X
特集2 難治性潰瘍の集学的治療とその中でのマゴット療法の役割
下肢救済のためのチーム医療とストラテジー
-付加療法の役割-
東田 隆治菊池 恭太藤本 雅史大塚 雅人
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2013 年 4 巻 3 号 p. 140-148

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抄録
 当院では2008年6月,足の慢性創傷(糖尿病性足潰瘍・壊疽,閉塞性動脈硬化症による重症下肢虚血,静脈うっ滞性皮膚潰瘍など)を専門的,集学的に診療する創傷ケアセンターを開設した。当院では血管外科医がゲートキーパー,ディレクターとなり,循環器医,形成外科医,整形外科医らとチーム医療を行う。タイムリーな血行再建とデブリードマンが最も重要である。そのうえで湿潤環境による創管理を行う。マゴットセラピー(MDT)や局所陰圧閉鎖療法,多血小板血漿も付加療法として有用である。高齢,認知症,全身状態のために外科的デブリードマンが困難な症例にもMDTが有効であった。4年6ヵ月間に慢性創傷195例213肢の治療を行った。糖尿病性潰瘍・壊疽の52肢の救肢率は88.5%であった。重症下肢虚血は113肢で,血行再建を53肢(血管内治療23肢,バイパス手術27肢,併用3肢)に行い,救肢率は68.1%であった。
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© 2013 一般社団法人 日本創傷外科学会
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