創傷
Online ISSN : 1884-880X
ISSN-L : 1884-880X
特集3:Free Flap と有茎皮弁の使い分け
乳房再建における広背筋皮弁適応の可否判断:乳癌切除量と皮弁採取量の術前予測による客観的評価法
藤原 貴史矢野 健二丹治 芳郎金澤 成行冨田 興一細川 亙
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2014 年 5 巻 2 号 p. 70-76

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抄録
 皮下乳腺全摘後の乳房再建を広背筋皮弁で行う場合,再建乳房のボリューム不足を経験することがあるが,これは,再建ボリュームの過不足の判断が術者の裁量に委ねられてきたことによる。そこでわれわれは,乳癌切除量と広背筋皮弁採取量を術前に予測し,両者を照合することによって客観的に再建ボリュームの過不足を判断している。それぞれの予測式として,乳癌切除体積(ml)= 0.229 ×[切除範囲面積(cm2)× 患側乳房 projection(cm)]+ 51.351,広背筋皮弁重量(g)= 13.50 × body mass index(kg/m2)+ 1.67 × 皮島面積(cm2)-163.26 という回帰式が得られた。広背筋皮弁重量 / 乳癌切除体積の値が1.8 ~ 2.0であれば,乳房の再建ボリュームは最適であろうと考えられた。以上により,皮下乳腺全摘後の広背筋皮弁再建における再建ボリュームの過不足を客観的に予測判断することができる。
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© 2014 一般社団法人 日本創傷外科学会
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