抄録
ISSVA分類は治療法選択に直結する重要な分類である。この分類では腫瘍性あるいは過形成の性格をもつ血管原性腫瘍と,脈管が異常な吻合や構造をもち増殖所見に乏しい病変を有する血管奇形に大別されている。血管原性腫瘍には乳児血管腫,先天性血管腫,カポジ肉腫様血管内皮腫などがある。一方,血管奇形は血流速度から low-flow type と high-flow type に分けられ,low-flow type には静脈奇形,リンパ管奇形,毛細血管奇形があり,high-flow type には動静脈奇形や動静脈瘻がある。ここで,MRI 検査は上記疾患の診断および治療方針の決定において重要な検査法となる。脂肪抑制T2強調像または STIR は必須であり,内部性状把握による質的診断に加えて,病変の広がり診断に有用である。ガドリニウム造影剤を用いた dynamic study では病変が富血性か否か,流入動脈や流出静脈および shunt の評価などが可能となる。