移植
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同種造血細胞移植後早期の補体Ba上昇は移植関連血栓性微小血管症の発症予測マーカーになり得る
岡村 浩史中前 博久進藤 岳郎大谷 克城日高 義彦大塚 泰史南野 智中嶋 康博康 秀男廣瀬 朝生中前 美佳日野 雅之若宮 伸隆井上 徳光
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2020 年 55 巻 Supplement 号 p. 232_2

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抄録

<背景>同種造血細胞移植後の移植関連血栓性微小血管症(TA-TMA)発症に補体の関与が示唆されているがその動態の詳細は不明である。我々はTA-TMAにおける補体動態を網羅的に検討した。<方法>2012年から2016年の間、当院で同種造血細胞移植を施行した患者の移植前、day7、28、60の血漿を用いて補体蛋白検査(sC5b-9、Ba、CFH、CFH-IgG、CFI、C5a、 C3、C4、CH50)を行い、TA-TMA群と対照群の経時的推移を比較した。傾向スコアを用いてマッチングした非TA-TMA症例を対照群とした。<結果>174例の移植例からTA-TMA15例、非TA-TMA15例を解析対象とした。最も移植後早期に有意差を示した補体蛋白は移植後day7のBaであり、TA-TMA群で異常高値を示した(p=0.02)。<結論>移植後早期のBa上昇は、TA-TMAの発症予測マーカーとなり得る。

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