2024 年 59 巻 Supplement 号 p. s348_3
【目的】
同種造血幹細胞移植を受ける患者に関わった多職種が困難な局面にどのようにチームで対応し、チームで乗り越えているのか、その経験について看護師の視点から明らかにする。
【方法】
質的記述的研究であり、日本赤十字看護大学研究倫理審査委員会の承認(承認番号:2023-002)を得て実施した。同種造血幹細胞移植看護の経験がある看護師を対象に半構造化面接を行い、逐語録に起こして繰り返し読み、解釈した後に研究参加者ごとのテーマを導いた。
【結果】
研究参加者は、4施設の看護師4名であった。抽出した大テーマ、小テーマを図表に示す。
【考察】
困難な局面において看護師だけが抱える困難さではなく、他の職種も同じ思いでいることを知り、多職種との連携に広がりをみせていた。そのため、たとえ患者の状態の悪化に伴い良い結果に至らなかったとしても、チームと連携しながら困難な局面を乗り越えた経験として意味付けられることが明らかになった。