熱帯農業
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アレイクロッピングが土壌侵食と土壌化学性に及ぼす効果
事例2. フィリピン国, マビニ試験地
Florentino C. MONSALUDEduardo P. PANINGBATANJr.久馬 一剛
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1995 年 39 巻 3 号 p. 159-167

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抄録
アレイクロッピングは湿潤熱帯畑作の持続性を高める上で効果を示すことが期待されているが, まだ実証的なデータは多くない.本報では, フィリピンのルソン島南部でアレイクロッピングの現地試験を試み, それが土壌侵食と土壌化学性に及ぼす効果を検討した結果について報告する.
先報におけるタナイ試験地と同様の試験圃場をバタンガス州マビニに設置し, ほぼ同じ設計で3年間の現地試験を行った.マビニ試験地の土壌は新期の火山噴出物起源で, スメクタイト質の粘土鉱物が優越し, 有機物と有効態リンの含量は低いが, 交換性塩基に富み, 中性に近い土壌反応を示す.ただし, この試験地は過去の土壌侵食の結果として作土が浅く, 極めて堅密な下層土がその下に来る上, 60~70cm以下には固結した火山性の材料が出現する.分類上はアメリカ方式でUstorthentに位置付けられる断面発達の悪い土壌である.
試験地圃場の設計は, ヘッジロウにキャシュウの代わりにサボジラを入れた区が設けられたほかはタナイ試験地の場合とほぼ同じであり, 作物としてはトウモロコシとピーナッツを年各1作, 3年にわたって栽培した。石灰の施用は不必要であるが, アレイクロッピング区には施肥と無施肥の処理をし, 対照としては無施肥の全面作付区を設けた.
マビニ試験地での実験結果からも, アレイクロッピングが土壌侵食を抑止し養分の損失を少なくすることと, バイオマスの生産を増進する効果が認められた.特に土壌侵食防止効果は大きく, 対照区の土壌侵食量97t ha-1に対し, アレイクロッピング区では僅かに2t ha-1にとどまった.ただし, 3年の実験期間の後に土壌の化学性には見るべき改良効果が認められなかった.
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