抄録
アウトカムマネジメントをするための1つのツールであるクリティカルパス (以下CPと略: 標準化された患者ケア計画) が目標とするのは、アウトカム (患者の治療結果) の改善である。日本におけるCPは第一段階の作成がほぼ達成され、第2段階のバリアンス分析をする段階に入っているといわれている。
当院でもこれまで、バリアンス分析を実施しチームでその内容を検討してきたが、検査, 処置などの追加や削除、日程の変更が主な改訂事項であった。しかしながら, バリアンス分析を実施することで、看護が重点的に関わる患者指導、処置については、医療の急速な進歩に伴わず慣習的に実施してきた事が多く、その内容を検討し根拠を明確にする必要性が出てきていると考えられる。そこで, 今回当病棟で作成した急性前骨髄球性白血病強化療法CPにおいて、きわめて重要である患者の感染を最小限に押さえる為の補助療法および処置について、米国疾病管理センターガイドライン・幹細胞移植ガイドライン等を参考に6項目について改め, 標準化した。その結果は, アン・ワジナー氏の提唱するCPの評価である「明瞭さ」、「簡潔さ」、「補完性」、「協働性」、「記録性」、「適正さ」の「適正さ」を反映する事になり, アウトカムの改善のためには重要な項目であると考える。