抄録
1) レモングラスの蒸溜時間と収油量および油のチトラール含量との関係, さらに原料葉の乾燥処理のこれらの関係におよぼす影響について1962~1964年に研究を行なつた.
2) 単位時間当り収油量はつねに蒸溜の初期において最も高く, 蒸溜時間の経過に伴い著しく低下する.
3) 原料葉の適当な乾燥処理により蒸溜の初期における収油量が相対的に増大し, かつ全精油分の溜出に要する時間がやや短縮される傾向がみられる.
4) 油のチトラール含量は蒸溜時間の短い場合に高く, 蒸溜時間の長くなるにつれて低下する傾向がみられる.
5) 原料葉の適当な乾燥処理により油のチトラール含量が全般的に増大するばかりでなく蒸溜時間の経過に伴う油のチトラール含量の低下度の少ない傾向が認められる.
6) 生葉に対するチトラール収量と蒸溜時間との関係は収油量の場合と大体似ているが, 蒸溜の初期においては単位時間当りチトラール収量の比率が収油量の場合よりやや高く, かつ蒸溜時間の経過に伴うこの比率の低下度が収油量の場合よりさらに顕著になる.