2025 年 32 巻 3 号 p. 4-8
筋力トレーニングにおいて、レップ間の休息時間の違いが筋力トレーニング効果に及ぼす影響はいまだ十分に理解されていない。本研究では、筋力トレーニングモデルを用いて筋肥大に重要となるmTORC1活性にレップ間の休息時間の違いが及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。レップ間の休息時間を1秒、5秒、15秒に分け、3秒の等尺性収縮運動を10回を1セットとし、3分の休息を設け3セット行なった。最大発揮トルクについて、セット内においては15秒群は1秒群と比較して減少率が抑制される様子が観察された。角力積については、1セット目において15秒群は1秒群と比較して高い値を示した。しかし、3セット目の角力積は、1秒群が5秒群および15秒群と比較して高い傾向が観察され、3セット合計の角力積は群間差は観察されなかった。mTORC1活性の指標となるp70S6Kおよびその下流のrpS6のリン酸化による活性化は、筋力トレーニングにより観察されたが、休息時間の違いによる差は観察されなかった。