2018 年 13 巻 3 号 p. 37-47
【目 的】 薬局での非燃焼・加熱式タバコの販売の現状と、薬剤師の非燃焼・加熱式タバコ使用者に対する禁煙支援の実態およびその必要性を明らかとする。
【方 法】 首都圏の薬局の管理薬剤師300名を対象にアンケート調査を実施した。
【結 果】 回収率は61.0%(183名/300名)だった。薬局で加熱式タバコを販売している薬局は4店舗(2.2%)、今後販売を予定している薬局は1店舗(0.5%)だった。加熱式タバコ使用者に対して薬剤師による禁煙支援はほとんど実施されていなかったが(n=165、90.2%)、禁煙支援の必要性を113名(61.8%)の薬剤師は感じていた。一方、加熱式タバコ使用者に対する禁煙支援の必要性を感じていない薬剤師は、紙巻タバコの喫煙者に対する禁煙支援についても非積極的であった。
【結 論】 加熱式タバコの普及に伴い薬局で販売する店舗が増える可能性がある。そのため薬局薬剤師による禁煙支援を強化する必要があると思われる。