2024 年 10 巻 1 号 p. A_191-A_197
SNSの発展から、トレンド情報をTwitter(Xであるが便宜上、本論文においてはTwitterで統一)から取得や発信が容易である。昨今は自然災害の発生時に、特に影響を受ける公共交通機関の状況に関する情報がSNS上で共有されることが多く見られる。本研究では、身近な災害として交通事故(以下、事故)を対象に、どのようにSNS上で投稿、拡散されているかを栃木県内の事故データとTwitter上の投稿データを基に分析した。結果として、事故情報に関するリツイート数が通常ツイート数を上回ることが確認された。また、投稿ユーザは、車好きな層が投稿している傾向が見られた。事故箇所と照合できた投稿でリツイートされる投稿はハッシュタグや画像、動画などが含まれフォロワー数に依存しない傾向である。