2024 年 10 巻 1 号 p. B_66-B_73
「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」が制定され、自転車走行環境は車道を基本として整備が行われているが、自転車と自動車を隔てる物理的な分離が存在しない自転車専用通行帯や車道混在での整備が多く行われている。そこで本研究では、先行研究で開発された自転車を用いて 4 車線道路において自転車を追い越す自動車の走行挙動を調査した。その結果、自転車を追い越す自動車の走行挙動は道路構造要因や第二通行帯の車の有無で変化することが明らかになった。また、その走行挙動に影響を及ぼす道路構造要因を特定することを目的に重回帰分析を行った。その結果、車線幅員や自転車通行空間の有無が自動車の走行挙動に与える影響が大きいことが明らかとなった。