2025 年 11 巻 4 号 p. B_7-B_12
開かずの踏切などの課題踏切での渋滞に対して早急な対応が求められる。また、踏切事故は、減少傾向にあるが、依然として年間 200 件程度発生しており、事故件数を減らすための対応が求められる。改良の必要がある踏切道に対して、どのような交通施策を施すことが有効であるか、個々の踏切道周辺の交通状況を現地調査などにより十分に把握した上で検討する必要がある。本論文では、踏切待ちや先詰まりといった踏切周辺の渋滞発生状況や、急ブレーキ、急ハンドルによる踏切道周辺でのヒヤリハットの有無について ETC2.0 プローブ情報(走行履歴及び挙動履歴)を活用して簡易的に評価する手法を提案し、踏切道における同データの活用可能性について考察した。