交通信号機は全国に約 20 万基整備され交通の安全と円滑に寄与している。信号機による交通流制御の性能が維持されるためには、交通状況の経年変化に応じて、制御パラメータ(サイクル長、スプリット、オフセット)、現示等を見直す必要がある。プローブ情報を活用して信号制御(信号秒数・現示)を見直す事例が増えてきたが、その見直しを効率的かつ効果的に進めるには、プローブ情報から混雑要因を簡便に推定できる手段の確立が必要であった。そこで、本研究では、一般的に流通しているリンクプローブ情報を用いて信号交差点の流入路において混雑要因を付加した交通状況を簡便に推定する方法として流入路 QK を描画して推定する方法を提案した。その提案手法の有効性及び実現可能性をシミュレーション実験により明らかにした。