2026 年 12 巻 2 号 p. A_157-A_166
運輸部門における温室効果ガスの削減を図る上で、電気自動車の普及は重要な課題である。しかしながら、電気自動車の普及はハイブリッドカーと比較して非常に低い水準にある。また、電気自動車の購入要因に関しては未だ不明瞭な部分もあり、特に積雪寒冷地における購入要因はまだまだ知見が不足している状況にある。そこで、本研究では、積雪寒冷地在住の電気自動車の非購入者を対象に、電気自動車自体の整備体制や保有のメリット、環境負荷低減行動の実態などが、電気自動車の購入意識にどのような構造の下で影響を及ぼすのかを明らかにした。その結果、電気自動車の購入意識に対して、電気自動車自体の優位点の他、環境負荷低減に関する意識や行動が寄与していることと、積雪寒冷地に特有の生活条件や住宅特性が重要な要因であることが示唆された。