2026 年 12 巻 2 号 p. A_54-A_60
本研究は,2023 年 7 月 1 日に施行された道路交通法の改正により新たに創設され,電動キックボードを特例特定小型原動機付自転車として歩道を 6km/h で走行できるようになったことを受け,6km/h 走行時の電動キックボードの車体の安定性について,自転車の徐行走行(6km/h 程度)と合わせ走行実験を行うことで評価を行った.その結果 6km/h の徐行走行下においては,電動キックボードの方が自転車よりもふらつきの値が全体的に小さい結果が得られた.段差区間においては段差直後に自転車の方がよりふらつく傾向も得られた.また被験者の体感によるふらつきの評価においても,電動キックボードの方が全体的にふらつき感も小さい結果が得られた.以上から徐行で歩道を通行するという状況下においては,電動キックボードの特例特定小型原動機付自転車としての走行安定性の方が自転車よりも高いものの,どちらもふらつきの値が大きく徐行走行そのものが安定性に欠けている可能性があることを示した.